美しき夜、北斗七星が輝く
「白羽くん
深呼吸出来る?」
「ゲホゲホゲホッゴホゴホゴホッ…え……?」
「もしかしたら少しだけ楽になるかも
出来るかな?」
「ゲホゲホッ…スーハー…ゴホゴホゴホッ…」
僕の呼吸に合わせて背中をさすってくれる
だけどその目には…うっすらと涙が溜まっていた
「白羽くん華奢だね…」
「キャシャ…ゴホゴホゴホッ…」
「品が良くて細くて弱々しいこと」
「…褒めてる…それって…ハァハァ…ゲホゲホッ」
「わかんない」
「…黒木さん…ゴホゴホッ泣かないでよ…」
「ごめんっ…
あたし…白羽くんが苦しんでいるのに
何も出来ないんだもんっ……」
ポロポロと泣きだす黒木さん
その涙を見ていられなくて…
そしてそれ以上自分を責める言葉を聞きたくなくて…
「ッッ!?」
僕はその唇を自分ので塞いだ