美しき夜、北斗七星が輝く
美夜side
白羽くんが満月の話をしてくれてから1週間
あたしは毎日白羽くんの病室に向かっていた
実はあれから
白羽くんは軽いけど心臓の発作を起こした
発作自体は軽くてすぐに治まったんだけど
体力がないからか意識を飛ばしてしまって
昨日面会に行った時も眠ったままだった
今日こそ目覚めていると良いな
そう願いながら病室へ向かって院内を歩いていると
「……莉々花」
「!?」
病室の前に佇む莉々花を見つけた
「ミヨ!」
「だから演技しなくて良いって
結局白羽くんにもバレていたんだから」
「…バレてると思わなかったよ」
「白羽くん
結構人の感情に鋭いから
困っているとすぐにわかるの」
「…斗真らしい
変わってないんだねそういう所」
クスッと笑う莉々花
あたしは病室から近い長椅子に莉々花を誘って腰かけた