美しき夜、北斗七星が輝く








「美夜
斗真は…また入院しているの」


「うん
心臓の発作起こして…今意識ないの」


「心臓の発作!?
斗真…心臓の病気持ってたの?
わたしにはそんなこと一言も…」


「違うよ莉々花
白羽くんは心臓の病気持ってないよ

ここ最近の熱と他の発作を我慢した結果
無理がたたっただけ
心臓に負担がかかっちゃったんだって」


「ここ最近の熱と発作…?
斗真1度もそんなこと……」


「白羽くんは優しいから
他人に迷惑をかけまいとするの

体調のこと聞かれると
大丈夫とか平気っていつも答えちゃうんだよ」




優しいんだけど困った癖だよね…

あたしは思わず苦笑した




「そ…んな…」


「莉々花のせいじゃないよ
白羽くんが隠すのはいつものこと
悪化して辛いのは自分のはずなのにね

いつも他人のことばかり考えちゃうの」


「わたし…気づけなかった…」


「普通に振舞われたら気がつかないよ
白羽くん隠すことに至ってはプロ顔負けだから」




隠すのにプロもアマチュアもいないけど






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