美しき夜、北斗七星が輝く
「良いんだよ斗真
お蔭であたしは改めて
斗真が好きだって気がついたんだから」
「美夜…
それは僕も同じだよ」
「それに
喧嘩するほど仲が良いって言うでしょ」
「……ありがとう」
美夜に出会えて
僕は本当に幸せだ
この体質で色々大変な想いしてきたけど
それさえも良かったと思える
「愛してるよ美夜」
「あたしもだよ斗真」
あれから日が経っているから
満月ではなくなってしまった
だけど欠けた月が僕らを照らしてくれる
「……ケホケホッ」
「斗真…平気?
もしかして少し寒いんじゃない?」
「ちょっと…
でも大丈夫だよ」
「斗真の大丈夫はアテにならないから
ほら横になって」
「ありがと……コホコホッ」
これからも迷惑かけると思うけど
貴女と一緒に幸せになりたい
美しい夜
どこかで北斗七星が輝く
【END】