美しき夜、北斗七星が輝く
「だからさ…
高校の2年の名簿の中に斗真の名前見つけた時は
すげぇ驚いた」
「そりゃ驚くよねぇ
いくら家が徒歩圏内とはいえ
小学校も中学校も違うんだもん
高校なんて誰が入るかわからないのに
そこで再会するなんて凄いね!」
黒木さんは斗真の幼い頃の話が聞けて嬉しそうにしていた
「もっと斗真のこと知りたかったら
直接本人から聞けば?」
「それが1番良いよね
でも教えてくれるかな?」
「それかお兄さんだ
お兄さんだったら教えてくれるよ
あそこは斗真に過保護だからな」
「そうだね!
今度機会があったら聞いてみる」
嬉しそうに黒木さんに
今度は俺が聞くことにした
と言っても黒木さんと斗真の出会いは聞いている
「黒木さんは
萌とどこで出会ったわけ?」
「面白味ないよ?
2年のクラス替えした日
萌があたしに教室の場所を聞いてきたの
あたしのこと
1年の時から知っていたみたいで
貼られた名簿見て気が付いたみたい」
「俺も黒木さんのことは1年から知ってた
容姿端麗・成績優秀・成績良しの
完璧クラス委員長だってな」
「何それぇ
あたしってそんな完璧じゃないよ」
黒木さんが笑い
俺もつられて笑った
「…あ
アレってゴールじゃない?」
「本当だ
萌も斗真もいねぇみたいだな」
「あたしたちが1番だね!」
「優勝賞品をゲットだぜ!」
有名なアニメの台詞を言ってみると
黒木さんはわかったみたいで
大笑いしていた