美しき夜、北斗七星が輝く
斗真side
お昼休み
小谷さんから遊園地の話を聞いて
僕は言わなかったけど行きたいと思った
体質上人混みに行くことは
幼い頃から止められていて
僕自身もそれを素直に受け入れていた
だけど…
自然の森から帰って来てから
学校にも行けていなかったし
熱が高い日が続いたから
会いに来てくれたと言う皆に会った記憶も抜け落ちている
それを僕は密かに気にしていた
だから
小谷さんから聞いた時
行ってみたいと思った
帰って来てから散々な体調だったけど
今は軽くなら体育に参加出来るまで安定している
兄たちだって先生だって許してくれるはず
そう信じていた
「37度5分
遊びに行くって言っていたけど
これじゃ無理だね
悪化するかも」
その日の夜に発作が起きて
心配はしていた
…次の日――当日の朝
僕は來真(らいま)兄ちゃんからそう告げられた