美しき夜、北斗七星が輝く








「そ…それぐらいなら平気だよ!」


「だーめ
夜中発作起きたでしょ

斗真の場合
発作1つでただでさえ低い免疫力が下がるんだから

人混みに行ったらそれこそ発作出るよ」




來真兄ちゃんの言うことは最もで

何も間違ったことは言っていない

むしろ正論

……だけど………





「ともかく今日は家で大人しくしてな
何かあったら呼んで
ボクは部屋で執筆しているから

今日は竜真もオフだし
空真も1ヶ月に1度帰る日だし

父さんも夜になったら帰るから」




パタンと扉を閉めて出て行く來真兄ちゃん

僕は額に冷えピタを貼った顔で扉を見ていた




……どうしよう

きっと皆楽しみにしているよね

僕だって楽しみにしていた





「………」





僕はベッドから下りた






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