美しき夜、北斗七星が輝く
「よし…
じゃあ病院行こうか
斗真歩けそう?」
「…ん……」
返事をするにもしんどくなっている
こんな悪化するなんて…思ってなかった
「じゃあ美夜ちゃん
支えてもらっても良いかな?」
「平気です」
「本当はオレが抱き上げた方が良いんだろうけど
美夜ちゃんに支えてもらった方が
斗真も嬉しいかなって…思ってね?」
空真兄ちゃんの言葉に黒木さんが真っ赤になる
「せ…精一杯…支えさせていただきます…」
「さすが未来の妹
頼りになるね~」
「……ウッ…ゲホゲホッ…」
「おや…
刺激が強すぎたかな?」
強すぎる
否定しなかった
未来の妹って何なの空真兄ちゃん
言葉の真意が聞きたかったけど
返事をするにも一苦労なので
また今度聞こうと決めて
僕は今にも倒れそうな足に出来る限り力を込めて
夜道を歩きだした