美しき夜、北斗七星が輝く








住宅街から病院はすぐで

入り口で連絡を受けたらしい先生が立っていた



「斗真くん…
聞いていたけど…想像以上だね

意識失っても可笑しくないよこれは」



先生は近くにいた看護師にストレッチャーを持ってくるよう頼んでいた

看護師――滝川(たきがわ)さんが持ってきたストレッチャーに乗る

ほんの少し…気休め程度に良くなった




「まずは診察室だね
空真くん付き添い頼むね

美夜ちゃんはまだ家族じゃないから

美夜ちゃん
未来には付き添ってもらうよ」


「…わかりました!!」




年齢に似合わずイタズラっ子みたいに笑う先生に

やけに元気よく返事する黒木さん

…年齢に似合わずって僕

先生の年齢知らないんだけど

まぁ父さんと母さんが高校背ぐらいの時にはいたから

多分相応の年齢なんだろうけど







「斗真
來兄と竜真からあとで説教待っているから

覚悟しておけよ」


「……」





空真兄ちゃん…怖いデス






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