イジワル社長と偽恋契約
「え、でも宏伸社長は…」
最初はこっちも気を使ってやった方だが、秘書なんて邪魔なだけだと再確認して俺も本性を見せた。
女が傷つくような言葉を並べ声も荒げた。
泣いて仕事を辞めるのがオチ。
親父には悪いがその方が気が楽だ。
俺はその日から三井の怒りに火をつけるような発言を連発。
そしてついに三井も本性を表した。
「こっちだって貴方みたいな人の秘書をするのなんかごめんだけど、社長の想いに応えようと必死に我慢して頑張ろうと思ってるんですっっ!私の事をどう思おうが秘書がいならないと思っていようがどうでもいいですけど、少しは協力して下さい!」
社長室に三井の声が響く。
女に怒鳴られたのなんて初めてだ。
「ふ、ハハハ」
思わず笑ってしまった…
泣くのかと思ってたのに三井が怒り出したからだ。
女に笑わされたのも初めてだな。
三井は親父が話していた通りの女で、
優しくて気配りが出来るのかはわからないが…
その辺にいる女と対して変わらないのに、益々親父が三井を可愛がっていた理由がわからなくなった。
けれど、その日に三井と賭け事ごっこしたのがきっかけで、俺は三井の見る目が少しだけ変わった。
あいつは俺との賭けに負け、俺の命令をちゃんと真面目にきいたからだ。
命令は毎朝俺の朝食を作ること。
こんなの冗談だった。
だけど三井は本当に朝っぱらから俺の家のマンションに来て、温かい弁当と味噌汁を作って来てくれた。
最初はこっちも気を使ってやった方だが、秘書なんて邪魔なだけだと再確認して俺も本性を見せた。
女が傷つくような言葉を並べ声も荒げた。
泣いて仕事を辞めるのがオチ。
親父には悪いがその方が気が楽だ。
俺はその日から三井の怒りに火をつけるような発言を連発。
そしてついに三井も本性を表した。
「こっちだって貴方みたいな人の秘書をするのなんかごめんだけど、社長の想いに応えようと必死に我慢して頑張ろうと思ってるんですっっ!私の事をどう思おうが秘書がいならないと思っていようがどうでもいいですけど、少しは協力して下さい!」
社長室に三井の声が響く。
女に怒鳴られたのなんて初めてだ。
「ふ、ハハハ」
思わず笑ってしまった…
泣くのかと思ってたのに三井が怒り出したからだ。
女に笑わされたのも初めてだな。
三井は親父が話していた通りの女で、
優しくて気配りが出来るのかはわからないが…
その辺にいる女と対して変わらないのに、益々親父が三井を可愛がっていた理由がわからなくなった。
けれど、その日に三井と賭け事ごっこしたのがきっかけで、俺は三井の見る目が少しだけ変わった。
あいつは俺との賭けに負け、俺の命令をちゃんと真面目にきいたからだ。
命令は毎朝俺の朝食を作ること。
こんなの冗談だった。
だけど三井は本当に朝っぱらから俺の家のマンションに来て、温かい弁当と味噌汁を作って来てくれた。