イジワル社長と偽恋契約
その時点で俺の気持ちは決まってるんじゃないのか…




もう答えは出ていたみたいだ。


何を迷ってたんだろう…



三井が好きなのか俺は…


好きって、こんな気持ちなんだ……


今まで知らなかったな…





やっと三井を見つけ出して会えた時、あいつは新婚野郎と抱き合ってやがった。


というか…

抱きつかれていたという方が正しいが……



俺からすればどっちも変わらない。



こんなのを見せつけられたのも初めてだ。



女なんて自分の都合のいいように動いてくれて、


何でも尽くしてくれて


怒らない生き物だと思っていたのに…




三井はこっちの都合のいいようにはいかないし、


俺に尽くしてくれても嫌な顔をして、


全力でぶつかってくる…


怒った顔も何度見たかわからない。




だけど…


俺の事をちゃんと見ててくれた女は

三井だけだ…



だから怒ったり、しかめたり…

複雑な表情をするんだよな…





俺は新婚野郎と別れた三井に近づいた。


俺を見るなり安心したような顔しやがって…

いつからこんな顔するようになったんだ…
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