イジワル社長と偽恋契約
救急車の隊員が到着して、旭さんをタンカーに乗せ社長室を慌ただしく出ていく…
私は泣きながら何とか立ち上がり、同期の亜美になだめられて旭さんが搬送された病院に向かう。
「インフルエンザ?」
病院に着きしばらくすると医師に呼ばれた副社長の峰本(みねもと)が、慌てた様子で待合室に戻ってそう報告した。
旭さんはインフルエンザにかかってしまったらしく、かなり体力が落ちているみたいだ。
「肺炎等にはかかっていないそうだが、かなり体力が落ちている為今日は念の為入院した方がいいだろうって」
「そうですか…」
「三井。悪いが今夜は社長に付き添ってくれないか。後のことはこっちで何とかする」
「はい、もちろんです」
ここで帰るなんて絶対出来ない。
何が何でも私は残ります…
「何か必要な物があれば会社に連絡してくれ。仕事は俺が引き継ぐよ」
「はい。よろしくお願いします」
峰本副社長は慌てた様子で言って、部下を引き連れて病院を出て行った。
彼は40代後半くらいの人で、宏伸社長が生前の頃から社長の右腕と言われ、とても仕事にきれる方で社内でも一目置かれていた。
次期社長候補とも噂されていたのに、
息子である旭さんが思いもよらない形で社長に就任してしまった…
それなのに峰本副社長は旭さんを快く受け入れてくれて、2人の関係は良好だと言っていいくらいだ。
旭さんがピンチの時にこうして動いてくれる峰本副社長。
やっぱり彼はすごい人だと思った。
私は泣きながら何とか立ち上がり、同期の亜美になだめられて旭さんが搬送された病院に向かう。
「インフルエンザ?」
病院に着きしばらくすると医師に呼ばれた副社長の峰本(みねもと)が、慌てた様子で待合室に戻ってそう報告した。
旭さんはインフルエンザにかかってしまったらしく、かなり体力が落ちているみたいだ。
「肺炎等にはかかっていないそうだが、かなり体力が落ちている為今日は念の為入院した方がいいだろうって」
「そうですか…」
「三井。悪いが今夜は社長に付き添ってくれないか。後のことはこっちで何とかする」
「はい、もちろんです」
ここで帰るなんて絶対出来ない。
何が何でも私は残ります…
「何か必要な物があれば会社に連絡してくれ。仕事は俺が引き継ぐよ」
「はい。よろしくお願いします」
峰本副社長は慌てた様子で言って、部下を引き連れて病院を出て行った。
彼は40代後半くらいの人で、宏伸社長が生前の頃から社長の右腕と言われ、とても仕事にきれる方で社内でも一目置かれていた。
次期社長候補とも噂されていたのに、
息子である旭さんが思いもよらない形で社長に就任してしまった…
それなのに峰本副社長は旭さんを快く受け入れてくれて、2人の関係は良好だと言っていいくらいだ。
旭さんがピンチの時にこうして動いてくれる峰本副社長。
やっぱり彼はすごい人だと思った。