イジワル社長と偽恋契約
天国にいる宏伸社長もきっと旭さんを誇りに思っているはず…
きっと今…
立派な彼を見て微笑んでくれているはずだ…
「今後も迎えるこの創立記念の日が白鷺ハウスでにとって、新たな成長と進化を実感できる機会となっていくことを心から願っています」
最後にそう締め括った旭さんに、社員達から先程より大きな拍手が送られた。
なかなか鳴り止まない拍手…
また泣きそうになった…
「あ、それともう一つ…言い忘れていたのですが……」
ステージから去ろうとした旭さんは、何かを思い出したようで振り返りまたマイクの前に立った。
何を言い忘れていたの…?
不思議に思っていると旭さんはクスッと笑って言った。
「私事ですが秘書の三井と婚約したので…一応伝えて置きます」
さらっとそう言うと「以上」と言ってその場をしめて、ステージから去っていく旭さん。
周りの社員達はざわざわと騒ぎ始め、
私を見つけると近寄って来て色々と質問攻めしてくる。
「三井本当なのか!?」
「いつからですか!!?」
先輩や後輩関係なく私に質問され、その日パーティーが終わるまで散々追いかけ回された。
社長である旭さんに直接聞けないからって私に聞かれても…
これも旭さんの作戦なのだと後から聞かされ、後で散々怒った。
全社員に知られてしまった私達の結婚…
何人に祝福の言葉を言われたのだろう…
おかげで社員達に報告するかどうかという悩みは解決したけれど…
翌日からの何日かは会社に行きづらくなった。
きっと今…
立派な彼を見て微笑んでくれているはずだ…
「今後も迎えるこの創立記念の日が白鷺ハウスでにとって、新たな成長と進化を実感できる機会となっていくことを心から願っています」
最後にそう締め括った旭さんに、社員達から先程より大きな拍手が送られた。
なかなか鳴り止まない拍手…
また泣きそうになった…
「あ、それともう一つ…言い忘れていたのですが……」
ステージから去ろうとした旭さんは、何かを思い出したようで振り返りまたマイクの前に立った。
何を言い忘れていたの…?
不思議に思っていると旭さんはクスッと笑って言った。
「私事ですが秘書の三井と婚約したので…一応伝えて置きます」
さらっとそう言うと「以上」と言ってその場をしめて、ステージから去っていく旭さん。
周りの社員達はざわざわと騒ぎ始め、
私を見つけると近寄って来て色々と質問攻めしてくる。
「三井本当なのか!?」
「いつからですか!!?」
先輩や後輩関係なく私に質問され、その日パーティーが終わるまで散々追いかけ回された。
社長である旭さんに直接聞けないからって私に聞かれても…
これも旭さんの作戦なのだと後から聞かされ、後で散々怒った。
全社員に知られてしまった私達の結婚…
何人に祝福の言葉を言われたのだろう…
おかげで社員達に報告するかどうかという悩みは解決したけれど…
翌日からの何日かは会社に行きづらくなった。