イジワル社長と偽恋契約
「せっかく昼間エステに行ったのに意味無いかもしれない…明日の結婚式に荒れた肌で出たくないのにな」

「プロのヘアメイクがいるから大丈夫だろ。それに妙のウエディングドレスに目がいって顔なんか見てないよ」

「そんなぁ」


そう。

明日は私達の結婚式。


今日は結婚前夜なのだけれど私達はどうも緊張感がない…


全く緊張していないわけではないけど…

緊張してるから眠れないのかもしれないな。





「やっぱり結婚式は先延ばしにした方が良かったか?」

「そんな事ないです!…旭さんこそ……仕事で疲れてるのに結婚式をこんなに早めて大丈夫でした?もっと落ち着いてからで良かったんじゃ?」




最近の白鷺ハウスは特に忙しく、旭さんも私も疲労を隠せないのが正直なところ。


白鷺ハウスは住宅総合メーカー住宅建設業界の最大手としてのキープはもちろん、

現在の時点で支店は全国60ヶ所以上。工場は10ヶ所ある。


近年アジア地方に支店を設立予定。

       
インドネシア地方工業団地開発に参画。


電気会社数社を子会社化予定。
 


スケジュールは当分先まで埋まっている状態…

来月もアジアとインドネシアに出張予定。


こんな時に結婚式なんて…

私はとっても幸せだけど旭さんの体調が心配。

また倒れたりするんじゃないかってハラハラしてるよ…





「そうかもしれないけど…入籍してすぐに結婚式やりたかったんだよ。紙切れ1枚役所に出したってお前と結婚した実感ないから…」

「旭さん…」
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