イジワル社長と偽恋契約
両側の長椅子には親しい人達の顔ぶれが並ぶ…



両親はもちろん、親戚達も。

旭さんのお母様の手には、宏伸社長の写真の入った額が…

社長にまた会えたような気がして、一粒涙がこぼれ落ちた。




そして仕事関係者。

お互いの学生時代の友人と、特別な親友達…


こじんまりやるつもりだったが、こうやって見ると結構な人数が集まっていて…

私達にとっての大切な人達がこんなにいるだと思うと、

自分がとても恵まれてるんだと再確認する。





「妙綺麗!」

「すっごい可愛い!」


香苗と真希がキャッキャとはしゃぎながら私の写真を撮っている。


私は笑顔を向けながらちらっと香苗の隣にいる遥也に目を向けると、

「おめでとう」と口を動かしながらニコッと笑っていた。

私は遥也に最高の笑顔を返した。



一時期うまくいっていなかった香苗と遥也だが、

今はとても順調でしかも香苗は今妊娠中…

約半年後には赤ちゃんが生まれてくる。


私と真希は自分達の事のようにワクワクしていた。



真希はというと、噂の彼氏からプロポーズの言葉が出ているとかいないとか…

いずれも幸せそうだ。
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