イジワル社長と偽恋契約
「良くやった。これからはお前にスケジュールを任せる」
旭さんはそう言うと、私に自分のiPadの入った革製のケースを差し出した。
これは彼の愛用しているもので主に、スケジュールやインターネットを利用している物だ。
「…はい!ありがとうございます!!」
iPadを受け取った私は素直に嬉しさが込み上げて来た。
ずっと私を仕事のパートナーとして拒否し続けてきた旭さんに、やっと認めてもらえたような気がして嬉しかった。
今までの人生恋愛は散々だった私に仕事の運だけは味方してくれたんだから、そこだけはずっと認められたかった…
「これからはちゃんと俺にスケジュールの報告してくれ。気に入らなければ俺が調整する」
「わかりました」
宏伸社長の何倍もこだわりの強い彼とこの先うまくやっていくには、気長に少しずつやっていくしかないか。
長期戦になると思うけどそれが一番簡単な近道だ。
嫌いな相手だと思っていたけど最近はそうでもなくなって来たのが正直な所。
旭さんの性格を理解すれば腹立つ事もないし…
今までは私が彼を知らなすぎたのだ…
いずれは宏伸社長の時のような関係になれるかもしれない。
「理事会に私も同行しましょうか?」
「いやいい」
即答。
そこまではまだ許してくれないのね…
ま、今はスケジュールを任せてもらえただけ有難いと思う事にしよう。
「その代わり…ちょっと買い出しを頼んでもいいか?」
「…いいですけど?」
会社にいる時に買い出しなんて珍しい…というか初めてだな。
旭さんが私に何を頼むのかは少し興味があるかも…
「リエ・シエルという店を知っているか?」
「…はい」
そこはここ1年以内にオープンしたばかりのケーキ屋で今大人気の話題の店。
テレビやメディア等にも取り上げられて、毎日のように行列が出来ている。
私も一度同僚の亜美と行列に並んで買って食べた事があるが、すごく美味しくて感動したのを覚えている。
「そこで何個かケーキを買ってきて欲しい。種類は任せる」
「わかりました…社長が召し上がるんですか?」
実は甘い物好きなのかな。
意外過ぎる事実発覚??
「いいから行け」
「は、はい。行ってきます!」
旭さんはそう言うと、私に自分のiPadの入った革製のケースを差し出した。
これは彼の愛用しているもので主に、スケジュールやインターネットを利用している物だ。
「…はい!ありがとうございます!!」
iPadを受け取った私は素直に嬉しさが込み上げて来た。
ずっと私を仕事のパートナーとして拒否し続けてきた旭さんに、やっと認めてもらえたような気がして嬉しかった。
今までの人生恋愛は散々だった私に仕事の運だけは味方してくれたんだから、そこだけはずっと認められたかった…
「これからはちゃんと俺にスケジュールの報告してくれ。気に入らなければ俺が調整する」
「わかりました」
宏伸社長の何倍もこだわりの強い彼とこの先うまくやっていくには、気長に少しずつやっていくしかないか。
長期戦になると思うけどそれが一番簡単な近道だ。
嫌いな相手だと思っていたけど最近はそうでもなくなって来たのが正直な所。
旭さんの性格を理解すれば腹立つ事もないし…
今までは私が彼を知らなすぎたのだ…
いずれは宏伸社長の時のような関係になれるかもしれない。
「理事会に私も同行しましょうか?」
「いやいい」
即答。
そこまではまだ許してくれないのね…
ま、今はスケジュールを任せてもらえただけ有難いと思う事にしよう。
「その代わり…ちょっと買い出しを頼んでもいいか?」
「…いいですけど?」
会社にいる時に買い出しなんて珍しい…というか初めてだな。
旭さんが私に何を頼むのかは少し興味があるかも…
「リエ・シエルという店を知っているか?」
「…はい」
そこはここ1年以内にオープンしたばかりのケーキ屋で今大人気の話題の店。
テレビやメディア等にも取り上げられて、毎日のように行列が出来ている。
私も一度同僚の亜美と行列に並んで買って食べた事があるが、すごく美味しくて感動したのを覚えている。
「そこで何個かケーキを買ってきて欲しい。種類は任せる」
「わかりました…社長が召し上がるんですか?」
実は甘い物好きなのかな。
意外過ぎる事実発覚??
「いいから行け」
「は、はい。行ってきます!」