イジワル社長と偽恋契約
本当に誰なんだろう…
さっきの旭さんの表情を見ると、彼女とかではないっぽいけど気になるなぁ…
旭さんの事好きだから余計に…
その日はモヤモヤしたけれど、結局旭さんの家で家事をやらせられ1日が過ぎてしまった。
まるで家政婦のように働かされた私だったが、旭さんと一緒にいられてとても嬉しかった。
数日後。
「三井。T道路の埋め立ての件の資料出してくれ」
「わかりました」
給湯スペースで食器を洗っていた私は、手を止めて旭さんに言われた通り資料を取りに行った。
あれから特に変わったことも無く…私の恋の進展もないまま時は過ぎていた。
もうすぐ年末ということもあり仕事は更に忙しくなっていて、私もさすがに疲れが隠せない。
ppppppppp…
すると社長室の内線が鳴り、旭さんに資料を手渡した後で受話器を手に取った。
「はい。三井です」
「お疲れ様です。社長に館林(たてばやし)様からお電話です」
「館林…?」
社長に直接電話してくる取引先に「館林」という名前を聞いたことがなかった私は、不思議に思い内線して来た社員に聞き直した。
「…館林…さんてどちらの会社の人ですか?」
「社長のお知り合いだとおっしゃっていて、朝からずっと連絡して来てどうしてもお話したいそうです。社長に館林といえばわかるからと…」
「…そうですか、少しお待ち下さい」
一度受話器から耳を離して保留ボタンを押すと、私は仕事中の社長に控えめに声をかけた。
さっきの旭さんの表情を見ると、彼女とかではないっぽいけど気になるなぁ…
旭さんの事好きだから余計に…
その日はモヤモヤしたけれど、結局旭さんの家で家事をやらせられ1日が過ぎてしまった。
まるで家政婦のように働かされた私だったが、旭さんと一緒にいられてとても嬉しかった。
数日後。
「三井。T道路の埋め立ての件の資料出してくれ」
「わかりました」
給湯スペースで食器を洗っていた私は、手を止めて旭さんに言われた通り資料を取りに行った。
あれから特に変わったことも無く…私の恋の進展もないまま時は過ぎていた。
もうすぐ年末ということもあり仕事は更に忙しくなっていて、私もさすがに疲れが隠せない。
ppppppppp…
すると社長室の内線が鳴り、旭さんに資料を手渡した後で受話器を手に取った。
「はい。三井です」
「お疲れ様です。社長に館林(たてばやし)様からお電話です」
「館林…?」
社長に直接電話してくる取引先に「館林」という名前を聞いたことがなかった私は、不思議に思い内線して来た社員に聞き直した。
「…館林…さんてどちらの会社の人ですか?」
「社長のお知り合いだとおっしゃっていて、朝からずっと連絡して来てどうしてもお話したいそうです。社長に館林といえばわかるからと…」
「…そうですか、少しお待ち下さい」
一度受話器から耳を離して保留ボタンを押すと、私は仕事中の社長に控えめに声をかけた。