イジワル社長と偽恋契約
不信の日々
謎の女
この日は朝からいい事があった。
今日はいい日になると思ったのに…天国から地獄に突き落とされるとは思っていなかった。
「おはようございます」
「…はよ」
いつものように早朝に旭さんの家に伺うと玄関のドアを開けた途端、
旭さんの顔をドアップが近づいて来た。
「ど、どうしたんですか?」
「…5分遅刻」
「すみません!珍しくエレベーターがなかなか来なかったので…」
このマンションで他の住民と鉢合わせすることなんて滅多にないのに、
今日はちょうど乗り合わせた人がいたみたい…
「来ないかと思った…」
少し怒ったように言う旭さんの横顔にドキドキして、さっきまで外にいて寒かったのに今は暑いくらいだ。
「ごめんなさい…すぐ朝食にしますね」
持って来たお弁当をテーブルに広げていると、視線を感じて顔を横に向けると旭さんが私をじっと見つめていた。
「…何でしょう?」
「メイク濃くないか?」
「えっ…」
指摘されて思わず顔を背けたけど…旭さんの言っている事は当たっている。
最近仕事ばかりでキュンとする出来事がないから、少し気合いを入れてメイクしてみたんだけど…
こんなに早く気づかれるとは思ってなかった…
もしかして…旭さんはいつも私の顔を見てくれてるってことかな?
…いや、
こんなに毎日一緒にいれば嫌でも顔を見ることになるから当然か。
「もしかして…今夜またあの新婚野郎とどっか行くんじゃないだろうな?」
今日はいい日になると思ったのに…天国から地獄に突き落とされるとは思っていなかった。
「おはようございます」
「…はよ」
いつものように早朝に旭さんの家に伺うと玄関のドアを開けた途端、
旭さんの顔をドアップが近づいて来た。
「ど、どうしたんですか?」
「…5分遅刻」
「すみません!珍しくエレベーターがなかなか来なかったので…」
このマンションで他の住民と鉢合わせすることなんて滅多にないのに、
今日はちょうど乗り合わせた人がいたみたい…
「来ないかと思った…」
少し怒ったように言う旭さんの横顔にドキドキして、さっきまで外にいて寒かったのに今は暑いくらいだ。
「ごめんなさい…すぐ朝食にしますね」
持って来たお弁当をテーブルに広げていると、視線を感じて顔を横に向けると旭さんが私をじっと見つめていた。
「…何でしょう?」
「メイク濃くないか?」
「えっ…」
指摘されて思わず顔を背けたけど…旭さんの言っている事は当たっている。
最近仕事ばかりでキュンとする出来事がないから、少し気合いを入れてメイクしてみたんだけど…
こんなに早く気づかれるとは思ってなかった…
もしかして…旭さんはいつも私の顔を見てくれてるってことかな?
…いや、
こんなに毎日一緒にいれば嫌でも顔を見ることになるから当然か。
「もしかして…今夜またあの新婚野郎とどっか行くんじゃないだろうな?」