願い


周りは、血の海だった。

どんどん広がる、赤。


いや、いや、

涙が止まらない、

先輩は、弱々しく、

私の頬に手を伸ばした。


「モカ、幸せに、なれよ?

俺、モカのこと、初めて会った時から、好きだった。」


そう、言葉を残して、


先輩は、




息を引き取った。









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