生意気男子のマネージャー
VS5♥︎デート
こいつはなんなんだ。
ドアを開ければ黄色い悲鳴と黒い悲鳴とが飛び交う。
一つは小松君に対して。
もう一つのは……私に対しての嫉妬の悲鳴。
「なんで?悠くん。」
「こんな人より、私と遊ぼ。」
一斉に私たちの周りに人が押し寄せる。
私は睨まれまくってるけどな!!
「ごめん、俺… 」
グッと体が引き寄せられる。
「お前、なんなんだよ…っ。」
頬に温かいモノが触れ、一瞬にして離れる。
唖然とした女子たちを見渡しながら、
「この先輩に用があるから。」
と、猫かぶりスマイルで言う小松君。
そして、私たちはそのまま体育館を後にしたのだった。