生意気男子のマネージャー
「年下君とあんたがゲーセンでデートしてたって噂が朝から凄いんだよ。」
やっぱそのことか。
デートと言うより、ただ単に一緒に遊んだだけなのに。
「ほっとけば?」
「はぁ。あんたもう少し考えて行動しなさいよ。あんたももちろんモテるけど、あの年下君もかなりモテるんだから。」
全く。とも言いながら、伽耶は口うるさいお母さんのように言った。
確かに、よく耳をすませば文句が聞こえなくもないかもしれない。
「わかったよ。気をつけるから。」
「それならよし。じゃあ、迷惑料として、このハムサンド貰うわ。」
「ええーっ!!!」
ハムサンドを取られた私は、肩をがっくりと落とし、代わりに伽耶の好物のたまご焼きを奪った。