ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話
「美雨! おはよ!
どーしたの?」
「おはよ…
小夜ちゃん…、隣の人は…どちら様?」
みんながあたしの言葉に食いついてる。
みんなチラチラどころか、ガン見なんだけど…
視線がイタイ…
「美雨!
ホントにオレに気付いてないんだな!
オレ、宇宙!」
宇宙… そら… ソラ…
「ダレ?」
言われてもわからなかった。
「ダレって?!」
あははっと、イケメン台無しの顔で笑うと
「小夜のお兄ちゃん!」
「「「「えぇ〜〜?!」」」
あたしの声は、周りの悲鳴でかき消された。
待って待って…
お兄さんって確か、図書館で会った人だよね?
小夜ちゃんが風邪のときに、家まで連れていってくれた人だよね?