ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話
そんな中に、小夜ちゃんはいた。
他の中学から来たってことで、あたしも名前は知っていた。
小夜ちゃんは、どのグループにも入らず、誰とも話さなかった。
いつも席に座り、しっかり前を見据えて座っていた。
近寄りにくいオーラがあったけど、とてもかっこいいと思ってた。
クラスの子は、みんないい子たちで酷いイジメなんてない。平和がこの学校の唯一のいいとこ。
でも、誰も小夜ちゃんに話しかけないのが不思議だった。
人見知りのあたしが話しかけることもなく、なんとなく過ぎて行ってたんだ。
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体育の授業は、バレーボール。
体育の先生は、バレー部の顧問の宮迫先生。
バレー部が強いだけあって、かなり怖い…
「来週はバレーのテストをやる。
2人ペアでオーバーハンドパス連続30回。
できなかったら、放課後できるまで居残りだから!」
えぇーーー!!!
体育館中に悲鳴のような、叫び声があがる。
もちろんあたしもその一人。