ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話


授業の間の休憩時間にラインをしたけど、返事がない。


返信できないくらい辛いのかなぁ…


よっぽど熱が高いのかも…



こんなとき一人だから、どんどんと悪い方にしか考えられなくなってきて…




昼休み。



今まで一人で来たことがない、と言うかこの間小夜ちゃんに初めて連れてこられた2年生の教室の前に来た。


みんな昼食の準備をしながら、ガヤガヤと雑談を楽しんでいる。


そんな中、一人ポツンと机にうつ伏せている人。



あっ、きっとあの人だ!



この前は小夜ちゃんに連れて来られたから、どの席だったかは覚えてなくて…


小さな身体をさらに小さくして、コソッと教室に忍び込む。


ドキドキ…する。


誰もあたしのことは気にしていない様子で、なんとかその席までたどり着いた。

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