ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話
「えっ、いやぁ…それはムリかもしれないです…」
どーしよう…
「じゃ、小夜は一人で苦しんでいるしかないよな…」
じゃあ、とまた眠りにつこうとする。
そ、そんなぁ〜!
それは絶対ダメだよ!
でも…お兄さんには甘えられないし…
でも、小夜ちゃんが…
えぇい!!
「お兄さん!
小夜ちゃんの一大事です。
今日だけですからね!
明日からは、あたしと小夜ちゃんでしっかり監視しますから!
だから、一緒に帰ってください!」
「そっか、そっか!!
小夜は、オレの可愛い妹だからほかっておけないから。
じゃ、駅で待ってるね!」
決まるや否や、さっと荷物をカバンに片付け始めた。
その手つきの早い事!
あたしも荷物!!
先生にも言ってこなきゃ!
慌てて2年生の教室を後にした。