ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話
【宇宙side】
昼休み。
机にうつ伏せていたオレを呼ぶ奴がいた。
小夜は休みだから、オレに声を掛けてくる奴なんていないはずなのに…
「…何?」
身体が動かすことなく声を出す。
「あの…
小夜ちゃんのことなんですけど…」
…小夜のこと?
ハッと横を向くと…
オレが急に動いたもんだから驚いて、ぺたりと床に座り込んでるのは…
美雨?!
なんで?
なんで、ここに?!
落ち着けオレ…
小夜のことって言ったな…
冷静を装って…
「…小夜が何?」
美雨を見つめた。
その目に引き込まれた。
パッチリ開いた瞳。
ツルツルの肌に、ツヤツヤの唇。
肩につかないくらいの、少しクセのあるウエーブしてるキレイな髪。