ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話


学校から駅に向かって歩いてる中、
高校入学あたりのことを思い出した…



ことの始まりは、オレが…



高校受験を失敗したことろから始まる。

担任からも合格間違いないと言われていたし、何よりオレ自身が合格を疑っていなかった。




ところが…


その受験前日。


オレの愛犬、ボタンが死んだんだ…


冷たくなっているボタンを抱いて、子供みたいに声を上げて泣いた。



かなりの老犬だったけど、前の日までは元気にご飯も食べていたのに…


ボタンは、オレの1歳の誕生日に来た柴犬で、ずっと兄弟のように過ごしていた。

そんなボタンが突然逝ってしまった…




家族になだめられてしかなたくボタンと離れたけど、それからもずっと涙が止まることはなかった。




翌日の受験。

両親に送られてなんとか受験会場まで行ったものの、泣きすぎて目は腫れてるし、頭はボーッとするしで、試験は問題すら読めなかった。


結果は、不合格。


オレの初めての挫折だった。

自分で言うのもおかしいけど、オレは小さい頃からなんでもできたから、挫折なんて知らなかった。


そこから、中学も行ってない。



なんとか行った卒業式の日。



1年付き合っていた彼女に


「続けていく自信がない…」


あっさりフラれた…


一緒の高校に行く約束してたがダメになったんだから仕方ない…

< 55 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop