ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話
学校から駅に向かって歩いてる中、
高校入学あたりのことを思い出した…
ことの始まりは、オレが…
高校受験を失敗したことろから始まる。
担任からも合格間違いないと言われていたし、何よりオレ自身が合格を疑っていなかった。
ところが…
その受験前日。
オレの愛犬、ボタンが死んだんだ…
冷たくなっているボタンを抱いて、子供みたいに声を上げて泣いた。
かなりの老犬だったけど、前の日までは元気にご飯も食べていたのに…
ボタンは、オレの1歳の誕生日に来た柴犬で、ずっと兄弟のように過ごしていた。
そんなボタンが突然逝ってしまった…
家族になだめられてしかなたくボタンと離れたけど、それからもずっと涙が止まることはなかった。
翌日の受験。
両親に送られてなんとか受験会場まで行ったものの、泣きすぎて目は腫れてるし、頭はボーッとするしで、試験は問題すら読めなかった。
結果は、不合格。
オレの初めての挫折だった。
自分で言うのもおかしいけど、オレは小さい頃からなんでもできたから、挫折なんて知らなかった。
そこから、中学も行ってない。
なんとか行った卒業式の日。
1年付き合っていた彼女に
「続けていく自信がない…」
あっさりフラれた…
一緒の高校に行く約束してたがダメになったんだから仕方ない…