ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話
な、なに…?
人間だったよね…?
誰だったの?
制服を着ていたようだったけど、顔から目が離せなくて学年色見てなかった…
同じ学年…?
でも、他のクラスなら知らない子たくさんいるし…
あっ、小夜ちゃんとこ行かなきゃ!!
……
腰が抜けて立てない…
なんとか這いずるように荷物をかき集め、図書室を出た。
しばらくしてやっと歩けるようになり、体育館に向かうと、小夜ちゃんは真剣に練習をしてこちらに気付いてくれない。
あたしは、あの恐怖から立ち直れてなくて…
怖くて一秒でも早く学校から出たかったから、マネージャーさんに伝言と本を預けてその場を逃げ出すように帰った。