ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話
「小夜ちゃん、お兄さんは呼ばなくていいの?」
「えっ?!」
小夜ちゃんがビックリしてあたしを見つめる。
「お兄さん、呼んでこようか?」
席を立とうとすると、その肩を小夜ちゃんが抑えた。
「兄貴は、いいの。
ね、寝てるんじゃないかなぁ?」
チラリと親戚の人の顔をみた。
「さっき、部屋に行ったけど気持ちよさそうに寝てたぞ!
起こしたら、かわいそうだなっ!」
そーなんだ。
それじゃダメだよね…
「お鍋にたくさんあるから、よかったら食べてもらって」
あたしもシチューを食べ始めた。