ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話


いつの間にか、外は真っ暗になっていた。

閑静な住宅街だけど、防犯のためか街灯があちこちに点いていて明るい。


「送っていただいて、すみません…」

こんなに明るいなら、一人でも大丈夫だったかなぁ。


あたしの3歩くらい前を歩く親戚の人に声をかけた。


「暗いしね…

女の子をこんな時間に一人で歩かせるわけにはいかないよ…」


顔だけあたしを見てニコリと笑った。


はぁ…

かっこいい人は何をやってもサマになるね…


たわいもない話をしながら、駅に着いた。


「電車、一人で乗れる?」


心配そうな顔でみられてる?!


「高校生ですよ!

大丈夫です!」


もう! 確かに来るときは心配だったけど、同じように帰るだけだし!

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