ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話


*******

翌日。

朝は、来なくていいと言う小夜ちゃんに甘えていつも通りに登校。

たった1日だったけど、朝早く起きる小夜ちゃんの大変さがわかった。


あんな時間にあ毎日起きるのは、あたしにはムリ!

ごめん、小夜ちゃん…


「おはよ!」

小夜ちゃんに声を掛けると、読んでいた本を閉じて


「おはよ」


いつもと同じ朝。



でも、小夜ちゃんの顔は曇ってる。


「どーしたの?」


手袋を、外しながら聞いてみると



「やっぱりやめようよ。

留年するのは、兄貴のせいなんだから」



「小夜ちゃんの気持ちもわかるけど、あたしも小夜ちゃんの役に立ちたいの。

とにかく一回やってみようよ!

今日やって、来週どーするか決めよ?」




「昨日、あたしの大好きなココアを買ってくれたから、お礼もしたいし!」


「わかった。

ありがとう…」



小夜ちゃんが納得してくれた。


上手くいくかわかんないけど、あたしも頑張るから!



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