ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話
体育館に着いたとき、チャイムが鳴った。
あ…あたしは、やっぱり間に合わないよね…
「美雨、遅刻だね…
サボるの?」
「いえ、行きますよ!」
サボるなんて考えもしなかった…
「なぁんだ…
サボるなら一緒にって思ったのに!」
「ちゃんと授業受けてください!
てか、早くしないと先生来ちゃいますから!」
体操服をお兄さんに渡すと、背中を押す。
「はいはい!
ここまで来たから行くよ…
ありがとね…
クッキーよろしく!」
ヒラヒラっと手を振り、体育館の中へ消えて行った。
よかったぁ…
任務完了!!
さぁ、急がなきゃ!
あたしは、走って音楽室に向かった。