ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話
「…てなことがあってね…。
怖くて、もう図書室には行けないかも…」
両腕を組み、肩を震わせた。
「…それって……」
小夜ちゃんは、考え込みながら何か言いたそう。
「…ん?
何か知ってるの…?」
「知ってると言うか…
昼休み、確認しに行こう!
誰かわかったら、図書室にも行けるでしょ?
本好きの美雨が、図書室行けなくなるのはイヤだから…」
なんで、小夜ちゃんがそんなこと思うんだろう?
「なんで…」
聞こうと思った時、
キーンコーンカーンコーン…
朝のHRが始まるチャイムが鳴った。