rain kiss『完』
side、新


今日も空いている優美の席。あの日から、優美は学校を休むようになった。


俺が優美に電話しても出ないし、家へ行っても肝心の優美が会ってくれない。



ほんとー… どうしちゃったんだよ。
佳奈未ちゃんが電話しても出ないしよ…。



♪~♪~♪…ー

携帯が鳴った。待ち受けには、 優美 との文字。

俺はすぐに通話ボタンを押した。




「優美?!」

「久しぶり。ずっと電話でれなくて、ごめん。」

「…。」

「あのね、新に話したい事があるの。明日の朝、校門に居て。」


ぷつ。 ツーツーー…



久しぶりの優美の声だった。



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