rain kiss『完』
「おはよう。」
「ぁあ。こんな向かいあったの久しぶりだな。なんで、電話出なかったんだよ?」
愛しい人の久しぶりの顔。あんな見慣れた顔だったのに、、、。
「…新。お願いがあるんだ。」
「お願い?」
嫌な予感がした。
聞きたくなかった。
優美の一言。
「別れて……ー。」
俺は、優美の言葉が信じられなかった。
夢であってほしかった。
なぁ…優美。
俺、そんな頼りなかったかな?後から考えると、俺がいけなかったのかもしれない。
この時の俺は、なんで優美が悩み、すっげえ苦しんでいた事に気づけなかったんだろう。
本当に…ごめんな。