rain kiss『完』

まぁ、あんなに朝から雨にあたってれば、風邪くらい引くわな。


「……ばか優美。」



ちゅ…。



またキスしたの知ったら怒るんだろーなぁ。


俺は優美をお姫様だっこし、保健室へ向かった。


ガラガラ。



「春ちゃーん?こいつの…って。居ないじゃん。」


春ちゃんとは、保健室の先生の事。
俺のお姉ちゃんの友達。


一時期、俺と春ちゃんがデキてるって噂が流れたけど……。


ありえない。



俺は優美をベットに横にした。


「氷はと…」


優美のおでこを冷やし、温度計で計る。


あ、軽く脱がせなきゃ温度計で計れないじゃん。


「看病だし…仕方ないよな。」



優美のリボンをほどき、
第三ボタンまで外す。



…………。



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