rain kiss『完』


新の顔を見ると…。



やっぱ、かっこよかった。


イケメンって特だよね。

だって、寝ててもこっちがドキドキしちゃうもん。


ふさ…。


私の手は新の唇に触れようとしていた。


どおしてだろう。自分でもわかんないんだよね。




……
「……好き…だ…。」

新が発した言葉。


私の動きが止まった。


「ぇ…。誰を……」



チクっ …て、胸のあたりが痛くなった。



もぅ、私 どーしちゃったんだろう。



「新渡戸さん、起きてたの?」


びくっっ。



「あ…、春沢先生。」

「起きたなら帰りなさい。もう何時だと思ってるの。」


そう言われて窓を覗くと、夕方だった。
部活に入っている生徒が部活をしている真っ最中。


「まぁ、まだ熱はあるみたいだから、親に迎えにきてもらえるよう電話しといたから。」


「ありがとうございます。」


私はこの先生が苦手だった。

春沢先生とは、学校で一番若い先生。外見は綺麗で、美人な先生。

けど…。

態度が 怖い。


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