rain kiss『完』
「……優美、おはよ。」
「新っ!?」
「そんなびっくりしなくてもいーじゃん。」
ちょっとすねてみた。
だって…さすがに惚れてる女にこんな態度とられたらショックうけるよ…。
「あ…。ごめん、その……。おはよ♪」
顔を真っ赤にする優美。
これが可愛くて、やめらんねぇ。
俺は優美に顔をわざと近づけた。
「風邪、もう平気?」
「きゃあっ。う…うん。へ…平気。」
かーわーいーーっ。
…て、俺、性格おかしくなってるわ。
「龍ちゃんっ。おはよーっ♪なんで私のクラスに居るのーっ?」
「佳奈未っ♪はよっす。ぁあー。俺、新となかいいんだよね。だから。」
「そーなんだぁ♪」
「おぅっ。なぁ、新っ♪」
「ああ。」
「へーぇ。ぢゃあ、佳奈未と龍平君のお付き合い記念パーティー、放課後やろーよ♪」
「おっ♪いいねー。優美ちゃんでしょ?佳奈未から聞いてるよ♪ぢゃあ、今日の放課後なぁーっ。」
龍平は台風のように去っていった。
…。て、優美がこんな事言い出すのなんか、珍しい。
ー…。
なんかたくらんでんのか?笑
「じゃっ…じゃあ、新も放課後ねっ。絶対ねっ。」
怪しい…。
「わーったよ。」
でもー…。ちょっと嬉しいな。