rain kiss『完』
side、優美


私、もしかしたら寝顔フェチかも…。


新の寝顔、大好きなんだよね。



私達が保健室から出たのは四時間目の終わりころだった。



今日は春沢先生いなくて良かった。
いたら、また睨まれるとこだったもん。



私達は、売店によって、そのまま教室に戻った。


授業が丁度終わっていたみたいで、佳奈未と龍平君がいちゃいちゃしながらお弁当を食べている。



「あ、2人戻ってきたーっ。」

「新、優美ちゃんに変な事しなかった?こいつ、手早いから…」



え…。新、すぐにえ…エッチとかするの…?

心の準備全然してないし!!
てか、もしかしてさっきも保健室でする予定だったのかも…。





ばきっっ。



「いてっっ。もっと優しく殴れよー。」

「ばぁーか。優美が勘違いするだろ。いっとくけど、俺は優美を大事にしてっから、すぐやんねーよ。優美の心の準備ができてからだ。」


………。
教室が静か……。



みるみるうちに赤くなる新。


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