rain kiss『完』
「いった…っ。」
私は体育館の裏につれてかれた。
「お前さー、自分の顔よく見てみろっつーの。あはははっ。」
そう言い、女が鏡をポケットから出した。
「ブサイクなくせに新君と付き合ってんじゃねーよ。」
「…あんたらよりは心綺麗だと思うよ。」
…こんな奴らになんて負けないもん。
「はぁ!?お前、何言ってんの?!殺されたいわけ?」
「新渡戸と新君が付き合ってるの認めてるのなんか、数人しかいねーんだよ♪」
「だ・か・ら、私たちが代表してシメにきたの。わかった?」
「…わかんない。」
精一杯声を出した。
「……。わかんないよ。何をわかればいいの?…今わかったのは、あんた達が最低の人間って事だよっ!!」
ー……。涙でそうー…。