rain kiss『完』
男は私を残して門に向かって歩いていった。
あ…あいつむかつく!!
でも…唇、柔らかかったなぁ。
…って、私は変態か!?
「新渡戸さん?あなたいつから居たの?雨でびしょびしょじゃない。」
「あ…、先生。」
「早く入りなさい。」
「……はーい。」
あいつの名前聞き忘れちゃった。
でも、同じ学校だし、また会えるか。
次会ったら…あの変態殴ってやるんだから。
やられっぱなしの優美様じゃないもんねーっ。
そんな決意をし、私は教室に向かった。