rain kiss『完』


「優美おはー。てか、なんでそんな早いのよ。頭でも打った?」

「おはよ。佳奈未ーーぃ………。」

「ん?何かあったの??元気ないじゃん。話してみ?」

「あんね…ー」


私は朝の出来事を佳奈未に話した。てか、愚痴った。


あ、佳奈未とは 渋谷佳奈未。②ヵ月前に入学して、一番にできた友達。私のお姉ちゃん的存在なんだよね。


「へー。そんな楽しい事があったなんてね♪」

「楽しくないからーぁ。」

「でも、イケメンだったんでしょ?」

「…ーうん。でも、性格は下の下!!最悪の悪魔だったし!!!」

「そこまで言われたらなー。心外だな。優美。」

こ…この声は!?
あの…

「変態男?!なんでここに…「穴井新(アナイアラタ)じゃん。優美知らないの?てか、朝のって…」

「あれ?君、優美から聞いたんだ。優美、俺とキスした事、嬉しすぎて自慢しちゃったんだね。」笑。

「そんなんじゃないもん!!変態!!あんたクラスどこよ?!」

「俺は新ってゅーの。新って呼べ。てか、同じクラスだよ?知らなかったの?」


………えええーっ!!!

し…しらなかった。
< 6 / 141 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop