rain kiss『完』
一目惚れ……だったな。
あの頃の俺は純情だったなんて…。笑っちゃーわ。
さぁーて、一旦家帰ろうかな。
学校の荷物家だし。
…
ん…。なんか視線感じる。
誰だ?
ただ、俺はその子に目を奪われた。
女は雨に塗れますよって…。
言われなくても分かってるっつーの。
でも…。
苦笑いをしている女を、俺は前から知っている気がした。
きずいたら、俺はその子に向かって進んでいた。
女は『なんで近づくの?!』って顔してる。
面白い。
…百面相かよ。
でも……すごい昔に俺はこいつに会った…?
その時…雷が鳴った。
女は俺の腕の中。
こいつ…、誘ってる?
キャーーーっ!!
耳…割れそー。
でも、俺は腕の中にすっぽり収まっているこいつを、守りたくなった。
あ…、もしかして こいつって……