レインリリーで待ってる
苦い味のコーヒー










晴さんのその言葉に、私は驚きを隠せなかった。




公生くんが親から捨てられた?




しかも、それがあの公園で?




「あの……えっと……何て言えばいいか……その……ごめんなさい!」




そう頭を下げる私に、公生くんは近づいて、顎を持ち上げられた。




「え? ちょ……あの……」




「気にすんなよ。昔の話だし、それに、姉貴が勝手にしゃべったことだし」




そう優しく言った。





< 102 / 269 >

この作品をシェア

pagetop