レインリリーで待ってる
苦い味のコーヒー
晴さんのその言葉に、私は驚きを隠せなかった。
公生くんが親から捨てられた?
しかも、それがあの公園で?
「あの……えっと……何て言えばいいか……その……ごめんなさい!」
そう頭を下げる私に、公生くんは近づいて、顎を持ち上げられた。
「え? ちょ……あの……」
「気にすんなよ。昔の話だし、それに、姉貴が勝手にしゃべったことだし」
そう優しく言った。