レインリリーで待ってる
私がお風呂からあがると、公生くんはリビングでテレビを見ていた。
「あれ? 寝てていいって言ったのにー」
さすがに、ベッドで一緒に寝るわけにはいかないので、公生くんにはソファーで寝てもらうことにした。
毛布も渡したし、電気の消し方も教えた。
にもかかわらず、公生くんは起きて、コーヒーを淹れ始めた。
私には、何となくその理由がわかった。
「実は、話したいことがあってさ……」
やっぱりそうだ。
髪を乾かしながら、「話って何?」と聞いた。
すると、公生くんは、私の前にコーヒーを置き、今日1番、私を驚かせる発言をした。