レインリリーで待ってる
「ほ、本当……ですか?」
「うん、いいよ」
私は、天にも昇る気持ちで、倒れ恥ずか死にそうになった。
「じゃあ、明日から。放課後、ここに集合で」
「お、お願いします!!」
頭を下げると、その頭にポンと手を乗せて、「んじゃ、また明日!」と言って、公生くんは、帰っていった。
「はあ、常盤くん、結構やるねえ……でも、よかったね、優衣」
私は、公生くんが乗せた手のかすかに残ったぬくもりを感じながら、公生くんの後姿をただただ見ているしかなかった。