レインリリーで待ってる
でも、
もし、明日菜が公生くんのことを好きだったとしたら?
もし、私と同じように公生くんのことを好きで、公生くんと接点を持ちたかったとしたら?
もし、明日菜が私を……私を利用していたとしたら!!
私は、急いでスマホを手に取り、明日菜に電話をした。
「もしもし? どうしたの?」
「あのさ……明日菜……今から会えないかな?」
「い、今から!? ま、まあ、いいけど……」
「それじゃあ、合研公園に来て。待ってるから」
通話を終了して、私は、公生くんに「今から出かけてくる」と言った。
「はあ? 今からって……こんな雨の中?」
「そうよ」
私は、Tシャツに下はスウェットで、靴を履いた。