レインリリーで待ってる
「ちょっと待てよ!」
公生くんが私の腕を取る。しかし、それを振り払った。
「寝てていいから。大丈夫だから」
そう言ったが、公生くんは聞いちゃくれない。
「やめろって、馬鹿!」
「うっさい! 馬鹿はどっちよ!? え?」
この期に及んで、公生くんは、まだ「なんで俺が馬鹿なんだよ?」なんて府抜けたことを言う。
「元はと言えば、公生くんのせいなんだからね!! 公生くんがいたから、公生くんと出会っちゃったから、こんなことになったんだよ!!」
「ど、どういうことだよ!?」
「あのねー!!」