レインリリーで待ってる
自分の気持ちに嘘なんてつけない!










家に帰ると、公生くんが玄関まで出てきてくれた。




「……おかえり」




「……ただいま」




この会話が当たり前だけど、当たり前じゃない。




もう私たちの間に愛はない。




公生くんの気持ちは、明日菜から聞いてしまったし、私の好きな人は、もう加持くんだし。




何でもない、ただの友達とこうして一緒に生活をしているのもなんか変な感じだ。




人間、こんなに簡単に切り替えられるものなんだろうか。




自分でもびっくりしているほど、公生くんに魅力を感じない。





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