レインリリーで待ってる
積極的になれ!










目を覚ますと、やっぱり、雨風が昨日の夜よりも更に強くなっていた。




リビングへ降りると、ソファーで公生くんはまだ眠っているみたいで、チラッと顔を覗き込んだ。




手をグーにして、うつ伏せになって、可愛い寝顔。




ああ、思わず抱きしめたくなるくらい愛くるしい。動物園にこんな生き物居たら、きっと、毎日通っちゃうほどファンになる。




でも、それくらいかっこよくて、優しくて、寝顔の可愛い公生くんをゲットするために頑張らなきゃいけないんだよね。




目標がでかすぎて、ちょっと心配になった。




一応、まだ公生くんは明日菜と付き合っているわけで、私は私で加持くんと付き合っている。




普通に考えて、結ばれるはずのない2人なんだけど、でも、もし、明日菜の言っていることが本当だとしたら、公生くんは私のことが好きってことで……。




え? 公生くんが私のこと、好き?





< 189 / 269 >

この作品をシェア

pagetop